へやのなかは ぽかぽか あたたかな はるがあふれていました。

 「もうすこし あたたかく なると いいんだけどな」 

 いぬは うでを くんで いいました。

 どろぼうは ふくろのくちを すこしひらきました。

 ガリガリッ  ガリガリッ

 だれかが、ドアをひっかきました。

 「だれだ ドアを ひっかくのは」