シジュウカラの子育て (平成12年 5月)
今年は、徳利の前のタヌキのオチンコを利用して「つくばい」を兼ねて小さな池をつくりました。
ジョボジョボと流れ出る水の音を嫌がって、今年は利用しないかなと思いながら、徳利の中を熱湯消毒し、
地面に砂を敷き水はけをよくしてやりました。
4月になり、まわりが何となく活気づいてくると、「ツピー ツピー」とあの懐かしいシジュウカラの声。
二羽そろって枝を飛び回っています。昨年巣立った子か分かりませんが、徳利を覗いているではありませんか。
シジュウカラは、メスを伴って雄が巣の場所を見つけながらメスに了解を求めると言われています。
居なくなったと思ったら、徳利の中から、二羽飛び出て行きました。
話がまとまったか分かりませんが、後が楽しみです。
何度か押し寄せる寒の戻りも落ち着いた四月の下旬、コケをくわえて徳利に運ぶシジュウカラを確認。
やっぱり来てくれたんだ。と安心はしたものの......。
3mほど離れたすぐ横に、バーベキュー用の大型テーブルがあります。
子育ての時期のゴールデンウイークは、毎年大人子供で賑わいます。
昨年の子育てはそのゴールデンウイークが終わってから気がついた程でした。
徳利に悪戯さえしなければ、かえって知らんぷりの方がいいと思って、
横に「子育て中」の小さな看板を建てました。
人を恐れず、一日中さえずりながら、二匹で餌を運ぶ姿は何とも言えぬ感動を覚えます。
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平成13年 5月 の出来事
小雨が降る5月。餌をくわえて帰って来たシジュウカラのお母さんは、巣(徳利の中)の入り口が濡れたフキの葉で塞がれてるのにビックリ。 「アラどうしましょう。中にはお腹を空かしたヒナが居るというのに」とタヌキの頭の上に止まった母さんの声が聞こえる様でした。このあとシジュウカラはどうしたのでしょうか。 |
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葉を取り除いてやろうかと思いましたが、自然の中では日常茶飯事な出来事かも知れません。
甘やかしてはと思って、どうするのかしばらく見ていましたら、 餌をしっかり加えたまま、フキの葉を 一生懸命突いて破き始めました。 1分もかからなかったでしょう、穴を開けて無事巣の中へ。 小さな野鳥でも親心は人間と変わりないんですね。 |
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あれから12年。庭作りも整え、徳利の位置を変えました。
平成25年です。 |
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