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私の闘病記〜舌癌(2014~2017)

 2014.5月頃より口内の右奥歯の突起(加齢による歯の摩耗)に舌の裏側が当たると
   痛みが感んじられるようになりました。
   歯科医院で歯の突起を削ったり、マウスピースを作ってもらったり、痛みを和らげたりしました。
   しかし、だんだん痛みが酷くなり、チョットでも歯への触りが悪いとビリッと痛みがきます。

 2014.1030日 口腔外科の専門病院で有名な熊本市の伊東歯科口腔病院を紹介してもらいました。
   元熊大教授の篠原正徳先生より診察、触っただけですぐ舌癌の疑いありと診察され
   熊大医学部付属病院を紹介していただきました。熊大病院には歯科口腔外科があります。


熊大医学部付属病院 外来棟

外来診察棟 3階

歯科口腔外科受付 診察室は全て個室です。
先ず最初にここを訪れます。

 2014年114日 熊大口腔外科初診:舌の組織の一部を切り取って
          生検の結果「腺扁平上皮癌 Stage2」と判明しました。 
          
10年ぶりのです。
 
1110日 手術のために各種検査〜頚部超音波、口腔内MRI,
         心電図、一般肺機能、胸部レントゲン

 1112日 魚住クリニックでPET検査。「陽電子放射断層撮影」
       癌早期発見のため、特殊な検査薬で「がん細胞に目印を
       つける」というのがPET検査の特徴です。

1114日 東病棟10階に入院しました。(体重67k)

家内が偶然にも駐車場で永谷誠一さん(チャーリー永谷さんの兄)に会いました。
奥様が同じ病棟10階に入院されているそうでビックリしました。

永谷誠一さん 安子夫人 チャーリー永谷さん
私の病室は1067号室です。
10階のナースセンターです。
1118日 OP
切り取った私の舌です。
術後先生が持って来てくれました。
中は見せられませんのでこの程度で。
この後、焼き
鳥のタンは食べれなくなりました。
8:30 手術室の前で、私の受持医のDr.と一緒に。
上村先生とはこの後3年間お世話になる事になります。
 全身麻酔は二回経験していますので、手術に不安はありませんでした。
手術台に乗せられ、まだ点灯していない真上の数個の
スポットライトを眺めながら、術後の体調のほうが
心配でした。

「麻酔を入れますよ」で10秒も経たないうちにス〜ッと気を失いますので、どのように切り刻まれ何をされているのか全く分かりません。

専門的な診療行為の名称は「右側舌悪性腫瘍切除術」
「腹部分離植皮術」だそうです。
舌の癌を
切り取った部分に、腹の皮を貼付けるという手術です。

 12:30  身体を優しくポンポンと叩かれながら
川尻さ〜ん」と、かすかな看護師さんの呼び声で薄らと目が覚めた後、そのままストレッチャーで病室に運ばれ、ベッドに寝かせられました。


その日から、早速タンが出だしました。
喉に詰まりそうにり苦しみました。
その都度、夜中でも看護師さんを呼んで、
吸い出し(バキューム)チューブでとってもらいました。

二日後には自分で出来るようにチューブを
セットしてもらい、タンが溜まると自分で
チューブを喉に差し込んで取りました。
その音が
「ジュバ〜 ジュバ〜!」
真夜中でも、四人部屋の病室に響きますが
お互い様です。


鼻からは流動食用のチューブが通っています。
夜中に無意識に引き抜いて大変。
翌日診察室で入れ直し、
レントゲンを撮って無事挿入を確認しました。

受け持ちの上村先生、松村看護師さんご心配おかけしました。

今日も濃厚流動(経管)です。左は整理食塩液。

廊下の向かいにコインランドリーがあります。
各々60分100円です。

受持看護師の松村さんです。
放射線治療時ですが3年間お世話になる事になりました。
病棟10階より西側 白川と金峰山です。
東側は阿蘇の外輪山が望めます。
奥の建物が東病棟です。

1126日 抜糸 各ドレインを抜いてスッキリ!  久しぶりに口から食べられるようになりました。
重湯からお粥と、徐々に口内を慣らして行きます。
最初は先生立ち会いの元で食べました。
ゴックン確認。

11 : 27 日本フィルハーモニーによる弦楽四重奏団によるコンサート。
モーツアルトの「アンネ・クライネ・ナハトムジーク」

こんな近くでチェロの生音を聴いたのは初めてです。
弦楽器の音の素晴らしさと、亡き父が好きな曲でしたので
子供の頃からよく聴いていました。
感激で胸が熱くなりました。 
外来受付ロビーにて)


退院前夜:お祝いにお頭付きの夕食でした。
 12月11日 退院 (体重60k 7k減)
  
無事退院しましたが、舌を一部切除していますので、現在でも 発音に難儀しています。



2015.18日 退院後自宅で科学療法開始TS-1抗がん剤服用 2週間服用(1-cool)して1週間休み 12月まで16cool予定
       副作用による微熱、疲れによる体力消耗等あれど、大した副作用なし。

毎月二回の検診 血液検査は毎回 三ヶ月毎に精密検査 CT MRI 頚部エコー検査等

11月26日  CT検査で右額リンパ節に 転移発覚 アッチャ〜! pert2へ続く