幸せを運ぶ煙突掃除人 
山高帽をかぶり黒い服で金のボタン。
ドイツの煙突掃除人です。


 冬のヨーロッパ、ドイツやイギリス等の寒さが厳しい地方では、
暖炉を愛用している家庭が沢山あります。
調理もかまどで行なっている為,煙突が詰まってしまうと食事の
支度が出来なくなるだけでなくガス中毒になるかもしれません。
そのため煙突掃除は欠かせない仕事でした。

「サンタクロースは何故煙突から」
4世紀の小アジアのミュラ司教の教父聖ニコラウスの伝説があります。3人の娘の身売りまで考えていた貧しい家庭に、ある夜煙突から
金貨を恵みました。その金貨が
暖炉の横にかけてあった靴下に入り、その金貨のお陰で娘は身売りを避けられたそうです。

 煙突は天の神様 地の神様を結ぶ架け橋です。
こんな事から煙突掃除人は幸運のシンボルになりました。

オーストラリアのウイーンでは「煙突掃除人に会うと幸せになれる」
というジンクスがあります。
街で彼らにあったら
金のボタンを握らせてもらいながら
願い事をします。その時決して声を出してはダメです。
その後、願い事をウイーン名物の
黄色ポストに向かって
コッソリ言うと願い事が願い事がかなうそうです。
子供たちの楽しい光景が目に浮かぶような話しですね。

我が家の煙突掃除人
 喫茶のサンルームのストーブは小型で、
煙突の径は120mm。
先に掃除を済ませていました。
焚きつけに火をつけると最初は白い煙が
出ますが、順調に薪に火が回ると、煙は薄くなります。勿論薪の種類や乾燥程度にもよります。
針葉樹の杉やヒノキ
は、よほど乾燥していない限りは適しません。
薪ストーブを初めて使った25年ほど昔は、
知識もなく身近な杉やヒノキを使っていましたが、煙突内
にこびりついたヤニの掃除に苦労したものでした。
これを放っとくと煙道火災の原因になるとは
後で知りました。

ロッジの薪ストーブの煙突は150mmですので、チョット掃除は大がかりです。

先ず室内の煙突をソッと外して掃除をしました。広葉樹の
乾燥材を使っていますので、
あまりススは付いていません。

「煙突の友」
ワイヤーブラッシ
トップを外します。↓
下のスス受けを外します。↓
「煙突の友」ワイヤーブラッシを落とします。 下まで抜けました。
これを3回繰り返しました。これでOKです。
室内の煙突と
外の煙突のススです。

屋根から降りる時、雨樋に溜まった
落ち葉を掃除しました。

無事終了しました。 
「幸せを運ぶ煙突掃除人」のつもりでしたが誰もさわりに来てくれませんでした。

掃除の後はスッキリしたように燃えました。

本体煙突付属品全てネットで購入しました。

本体と煙突等付属品共、専門代理店での価格の1/3ほどで済みました。
ちなみに本体は中国製で2次燃焼クーリンバーンの大型です。
専門の施工図を参考に、
煙突の壁抜きの断熱処理だけは慎重に行ない、取り付け工事は自分でしました。
「中国製は火災になりやすい」との輸入代理店の弁。しかし8年使っていますが快調です。

金銭的に余裕がない私は、外車よりも国産車を選びました。


しかし薪スートブの設置は高くついても、最後まで面倒を見てくれる、
信頼出来る販売店からの購入をお薦めします。