黌 歌  

                                     山 形 元 治 作詞
                                     猪 瀬 久 三 作曲

一 碧落仰げば偉なる哉  渦巻く煙幾百丈   
      世界一てふ大火山  我等の意気を示さずや   
   銀杏城東龍山の  翠を占むる濟濟黌   
   滾々尽きぬ白川に  宏壮偉大の影うつす

 二 往昔懐へば遠き哉  同心の友集りて   
  道を講ずる一茅舎  金石透す赤誠の   
  心筑紫の杜鵑  声は雲井に聞えてや   
 恩命一下我黌の  無比の光栄銘せよや

   三 終始一貫渝らざる  教は知れよ三綱領   
      清明、仁愛、剛健の  三徳之れがもとゝなる   
      ふりさけ見れば碧万里  朝暾出でんず大海原   
  宇宙の偉観清新の  景趣はやがて我理想

     四 あゝ藤肥州の領せし地  あゝ感公の治めし土   
    無限の恩沢に民浴し  流風余韻尚存す   
     歴代菊池の忠烈は  栄を桜花と競ふなり   
   天地万象皆わが師  進まん理想の目標に